世界の王様
-35-
権利の争い
「ではミリア嬢に最後の別れを・・・」
ミリアとのお別れの日は雨で空が灰色だった。
せめて青空へとべたらよかったのにね、と少し心に思った。
「じゃあ、リィ、いくぞ」
「うん」
いつもみる黒塗りのベンツに、乗り込んだとき私は自分がどこか悲しい場所へ連れてかれるんじゃないかと思った。
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「ハリー・マクベルス。君は今なにをしているかしっているのか?」
大臣が静かに、椅子にキツくしばりつけられたハリーに近づく。
「王様の付き人が世界の総理大臣を疑う行為などね」
「あなたの行動は読めないが、ただ一つ分かる事は東条王を陥れる事だ!」
「うるさい!」
ハリーの隣に立つ男性が強くハリーを殴る。
「どこにそんな証拠が?」
「あなたが行うすべての行動が王様をどこか心理的に攻撃しているのです。王様はひどく繊細な心の持ち主です。特にあの事件に関しては。」
「ほう、私はしりませんでしたよ、王様があの事件の被害者だなんて」
大臣はほそく笑い、ハリーはしたうちした。
なにもいわなければよかった。言葉はでるほど向こうが有利になる。
「とりあえずあなたは王様の第1ガードマンおよび王様の補佐をやめてもらいます。」
最悪な事をしてしまった。
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ミリアの葬式が終わり、しばらくあたしは公務を休む事にした。
一応おおみやけにはキツいスケジュールの中の疲れのため病気とされているけれど、本当はミリアの事がこたえてとても人と笑顔でせっすことができないだけだった。
ハルは今回怒んなかった。いつもただだるいときはものすごく、といってもいつもどおりきつーく怒られるけれど今回はまた毒キノコを食べたように優しく頭をなでながら「ゆっくりやすめよ」とまるで少女漫画のようなことをいっていた。
別に今までミリアの事は忘れていたじゃない。
特に最近になってからは。なのになんでまたあうと失いたくないという感情がでてくるんだろう。それがとても不思議でたまらない。
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「ハル!!」
ハギが青ざめた顔で俺に近寄って来る。
「どういウことだ!あいつがやめるなんて!」
「はぁ、あいつって?ハリー?」
ハギがくしゃくしゃにした封筒と手紙を渡して来た。
手紙に書いてある内容はとてもひどい知らせだった。
「ハリー・マクベルスを本日付け、リィカ・エズナブル・東条王の第1ガードマン任務および彼女の政治補佐から外す」
どうやってリィを傷つけずに伝えればいいんだ。